大同工業株式会社(バイク用・自動車エンジン用・産業機械用チェーン製造)

的確な判断で乗り越えることができました。

西岸ストライキで苦境に立たされる

 2014年10月頃から2015年5月頃にかけて、アメリカ西海岸の各港は6年に一度ある労使交渉にて歴史上最悪の混雑となった事はご周知の通りかと思います。 日本発着の貨物も大きな影響を受けたのは言うまでもありません。
 その中でこの労使交渉期間(西岸ストライキ)を乗り越えられたのか・・・・! そのエピソードをご紹介させていただきます。一つ目は、コンテナ船の大幅遅延です。2014年11月20日頃に日本を出港し2014年12月末には現地工場到着予定のはずの貨物が実際ふたを開けてみると到着したのは2015年1月末:約1カ月半の遅延となりました。現地工場では生産ラインが毎日稼働している中、現地の在庫も底がつきAIR便で船積予定の一部を出荷し、最終的にAIR便は計10回 (その内5回は客先の生産計画UPによる)出荷する事になり通常の船積みの数倍のコストが発生しました。しかし、生産ラインを止める訳にはいかないため、AIRでの対応をせざるをえず厳しい状況でした。

さらなる試練に重要な役割を果たす

 二つ目は、悪天候(大寒波)におけるイレギュラーな遅延です。2015年2月アメリカNY近郊では大寒波が襲い弊社の貨物が一時貨物列車上で動かない状態となりましたが、結果的には予想より大きな遅延はなく、悪天候も向かい風となりダブルパンチ状態となりました。三つ目は、海上運賃を増額してでも船の到着・現地納期が見えるコンテナスペースの確保が出来なかった事です。理由としては現地着日程が見えない分、出荷数量が最終まで決まらなかった事。現地工場との連絡においてタイムリーな在庫は分かるが、船の遅延を含めた到着時期の在庫が読めなかった事が特に苦労しました。最後はやはりアメリカ本土のドライバー、シャーシ不足です。とにかく、やっとの思いで船のスペースは確保したのはいいが、現地での陸送ができない。こうした混乱した状況下で、ジャパントラストは4つの役割を果たしてくれました。

情報を駆使した対応に信頼感が芽生える

 4つの役割のうちまず一つ目は『 出荷した貨物においてのスピーディなトレース情報の開示』、二つ目は『現地の沖待ち情報を含め、各港のリアルな情報の通知(取引先へメールで一斉送信)』、三つ目は『ジャパントラスト現地法人担当者との定期的なテレビ会議を行い、よりリアルな情報の提供』、四つ目は『NVOCCとして取引先の希望に沿うサービスのご提供』。弊社においては沖待ちが頻発している西海岸寄港サービスを取りやめ東海岸ダイレクトサービスの提供(運賃が高い中国出しにスペースが優先され、日本出しのスペースが縮小し、希少サービスで対応)。
 とにかく、各船社もジャパントラストにおいても苦労が絶えず神経をとがらせたこの期間があったからこそ、弊社との絆が強くなった事は間違いないと思います。これからも全幅の信頼を寄せるジャパントラストにはあらゆる機会において弊社の力になってもらいたいと思います。

Corporate Profile

社名 大同工業株式会社
創立 昭和8年5月25日
本社 石川県
事業内容 バイク用・自動車エンジン用・産業機械用チェーン、リム・ホイール、コンベヤシステムなどの製造
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