貿易用語集

完全注文

パーフェクトオーダー (perfect order)のことで、日本語に直訳すると「完全注文」、「完納率」。パーフェクトオーダーとは、顧客の注文に完全に答えること。その達成にはロジスティクスの様々な機能が関連する。ロジスティクス活動全体の性能を統合して判断するための指標。

環境報告書

CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)報告書、サスティナビリティ(Sustainability:持続可能性)報告書とも言う。事業者が自らの事業活動に伴う環境負荷の状況および事業活動における環境配慮の取組み状況を総合的・体系的に取りまとめたもの。

監管倉庫

【中国】輸出監管倉庫ともいう。税関から貨物の輸出許可を得て、外国貿易決済を終え、税関に対して完全に輸出手続を行った貨物を保管する輸出保税専用倉庫。「保税倉庫」は輸入品だけを預かるものを指す。輸出品は監管倉庫に保管される。

簡易申告制度(特例申告制度)

平成21年3月に「特例輸入申告制度」に名称変更。特例申告制度とは、通常は輸入申告と同時に行わなければならない納税申告を猶予できる制度のこと。この制度では、申告手続が簡素化・効率化され、貨物の早期引取が可能となる。

希望小売価格

メーカーの希望する小売時の価格。

帰り便

発地から着地までの片道の運行を「行き便」というのに対して、着地から発地までの片道の運行を「帰り便」と呼ぶ。

喫水 = Draft

船の水中に沈んでいる時、水面から船体最下部までの垂直距離。水深よりも喫水が大きいと、船が海底に乗り上げる事になる。また、喫水は海水の濃度によっても変化するので、河口付近等濃度の低い場所では、通常より深くなることがあるので注意が必要となる 。

求貨求車

トラックや倉庫などの使われていないリソースの情報と、それらを使いたい情報をインターネット上でマッチングさせようとするシステムである。旧通産省と旧運輸省が共同で求貨求車システムの「物流需給情報プールシステム」に乗り出したことで、日本においてもインターネット上での物流需給取引の動きがにわかに脚光を浴びている。すでに各国で多くの事業者がビジネスを開始しており、今後急速な進展が期待される。一般に物流事業者側では「求貨求車システム」、荷主企業では「求車求貨システム」と呼んでいるケースが多い。

共同海損 = G/A (General Average)

本船及びその積荷が火災、座礁などの危険に遭遇した場合、その危険を排除し軽減するために、船長が特に共同の目的(本船及び積荷を救う)のために本船及び積荷の一部を犠牲にした結果生じた損害と、本船及び積荷を救うために取った措置により発生した費用の事をいう。これらの損害は犠牲を免れた荷主、船主、運賃支払者の3者で負担する事となる。これに対し、個々の貨物もしくは本船について単独に発生したものを単独海損(Particular Average)という。

共同海損精算人 = General Average Adjuster

共同海損の損害・費用を算出し、各利害関係者の分担額を算定、精算処理を行う人。船主および船体保険者により専門的な知識を持つ公平な第三者が選任される。

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