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2019年03月27日
コラム/最適物流の科学⑩
最適物流の科学
弊社社長の菅が、2017年12月に『最適物流の科学―舞台は3億6106万平方km。
海を駆け巡る「眠らない仕事」』という書籍を出版しました。
そこで、本ブログでも、その書籍から抜粋した内容を
毎週1話ずつ、ご紹介していきたいと思います。
第十回となる今回は、海運を支えるさまざまな事業者たちについてお話いたします。
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「海運を支えるさまざまな事業者たち」
貨物が荷主の元を出て海外の目的地へ届くまでには、さまざまな場所を経由することを見てきました。いくつもの段階を経て貨物が運ばれていくわけですが、これを安全に、スムーズに、確実に行なうためには専門事業者の果たす役割が重要になります。では実際どんな業種の企業が関わっているのでしょうか。
ここでは、その主な関連業種について触れていきましょう。なお、貨物輸送を委託する事業者の特徴については第三章で詳しく取り上げますので、ここでは概略のみ紹介します。
船舶を所有し、業務で運航する会社です。貨物や旅客を運ぶ海上輸送を主業務としていますが、内陸輸送など関連する業務も請け負います。
輸出入に際しては税関に貨物の詳細を申告し許可を得る必要がありますが、この手続きとそれに付随する業務を代行するのが通関業者です。
港湾内における貨物の運搬、荷役、仕分け、保管などを担い、船会社や荷主から委託を受け、港湾でのさまざまな業務に携わります。
顧客から物品を預かり、倉庫などでの保管を行なう事業者を指します。貨物の保管や荷役といった業務だけでなく、輸配送など関連業務も請け負います。
乙仲(おつなか)とは、海運貨物取扱業者(海貨業者)の別名で、荷役や通関など、貿易に関する幅広い業務を代行します。この呼称は戦前の海運組合法で規定されていた乙種海運仲立業に由来し、今も慣習的に使われています。
荷主から貨物を預かり、他の業者の運送手段(船舶、航空、鉄道、貨物自動車など)を利用して運送する業者を指します。貿易に関する幅広い業務を代行するという意味では乙仲と重複しますが、一般的には貨物利用運送事業者のうち国際輸送を取扱う業者をフォワーダーと呼びます。
・エアーフォワーダー(エアー・フレイト・フォワーダー)
フォワーダーのうち、航空機での輸送を得意とする業者を指します。
・NVOCC
フォワーダーのうち、海上輸送を得意とする業者を指します。NVOCCとはNon Vessel Operating Common Carrierの略で、日本語で非船舶運航業者とも呼ばれます。
なお本書では、読者の皆さんの混乱を避けるため、便宜上、海上輸送に携わるフォワーダー(NVOCC)を「フォワーダー」という呼び方で統一します。
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つづく。
次回は、古くて新しい「アウトソーシング」の役割ついてお話しいたします。
ご興味を持っていただけた方、続きを一気にご覧になられたい方は、ぜひアマゾンでお求めください♪
最適物流の科学――舞台は3億6106万平方km。海を駆け巡る「眠らない仕事」
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投稿者
ジャパントラスト株式会社