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2019年05月15日
コラム/最適物流の科学⑯
最適物流の科学
弊社社長の菅が、2017年12月に『最適物流の科学―舞台は3億6106万平方km。
海を駆け巡る「眠らない仕事」』という書籍を出版しました。
そこで、本ブログでも、その書籍から抜粋した内容を
毎週1話ずつ、ご紹介していきたいと思います。
第十六回となる今回は、海上輸送では複雑な書類作成業務ついてお話しいたします。↓
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「海上輸送では複雑な書類作成業務が待っている」
次に、フォワーダーが海上輸送に際して具体的にどのような業務に携わるのかを見てみましょう。細かい業務を含めると多岐にわたりますが、輸出に際して行なう主な業務は次の通りです。
荷主に貨物のボリューム(FCL・LCLの区別)、コンテナの種類、搬入場所などを確認し、船積みの運賃、および港到着後の配送費用、梱包作業、通関などの必要経費をあわせて見積りします。
荷主との間でスケジュールなどの確認をし、ブッキングを受け付けます。
荷主の要望に基づき、船の出港日時・到着日を調べながら最適なルートを選び、自らが荷主となって船会社にブッキングを行います。
貨物の出荷にあたって、下記の三種類の書類を作成します。
・S/I(Shipping Instruction:船積指図書):輸出者がB/L(Bill of Lading:船荷証券)に記載する内容を運送人に伝えるための書類。荷送人名(Shipper)、荷受人名(Consignee)、連絡先(Notify Party)、本船名、船積港、陸揚港、出港予定日、シッピングマーク、品名、数量、支払い方法、B/Lの発行地などが記載されます。
・インボイス(Invoice:送り状):発送する貨物の中身を説明する書類。輸出者名、輸入者名、本船名、出港予定日、船積港、陸揚港、シッピングマーク、品名、数量、単価、金額、支払方法などが記載されます。
・パッキングリスト(Packing List:梱包明細書):貨物の梱包明細。輸出者名、輸入者名、品名、出港予定日、シッピングマーク、貨物の梱包形態などが記載されます。
荷渡しを担当する現地代理店へ指示を出すとともに、港に到着した後で内陸輸送が必要な場合は事前にその手配を依頼しておきます。
LCLの場合はコンテナ詰めを行なった後、コンテナを船会社指定のコンテナヤードへ運びます。
決められた決済方法に基づき、荷主に対する代金の請求・回収を行ない、船会社等に支払いを行ないます。
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つづく。
次回は、船会社に代わって船荷証券(B/L)を発行することについてお話しいたします。
ご興味を持っていただけた方、続きを一気にご覧になられたい方は、ぜひアマゾンでお求めください♪
最適物流の科学――舞台は3億6106万平方km。海を駆け巡る「眠らない仕事」
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投稿者
ジャパントラスト株式会社