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2019年09月25日

コラム/最適物流の科学㉕

最適物流の科学

 

弊社社長の菅が、2017年12月に『最適物流の科学―舞台は36106万平方km

海を駆け巡る「眠らない仕事」』という書籍を出版しました。

 

そこで、本ブログでも、その書籍から抜粋した内容を

毎週1話ずつ、ご紹介していきたいと思います。

 

第二十五回となる今回は、「海も陸も、スムーズな連携で荷物を目的地へ」というテーマでお話しいたします。

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複雑な流れをプロフェッショナルがサポート

 

国際複合一貫輸送と同様に、フォワーダーが力を発揮できる分野として、三国間輸送というものがあります。その名の通り、貨物の輸送に際して三カ国が関わるケースを指しますが、簡潔な例を使って説明しましょう。

たとえば、日本にあるA社に、アメリカのB社からある商品の発注がありました。ただA社はその商品を日本国内でなく、中国にあるC社の工場で委託生産しています。そこでA社は、中国のC社に連絡し、中国から直接アメリカのB社へ商品を発送するよう指示しました。

一方、この商品の代金は、アメリカのB社から日本のA社に支払われ、その後でA社から中国のC社に支払われます。つまり商品は中国からアメリカに送られ、代金はアメリカから日本、日本から中国へと送られるわけです。

このように三国の間で、モノとカネが異なるルートで動く貿易を「三国間貿易」といいます。また、このケースのA社のように、仲介者を挟んで貿易が行なわれることから「仲介貿易」とも呼ばれます。

前述の場合で、もし商品を中国から日本を経由してアメリカへ輸送したとすると、当然ながら時間もコストも余分にかかってしまいます。

経済のグローバル化によって海外に拠点を置く企業が増える中、外国との間で円滑に取引を進めるために三国間貿易は必要不可欠です。事実、複数の国にまたがる複雑な形の貿易は近年増加しています。

貿易取引においては、確実かつスムーズに商品の代金を回収することが欠かせません。 特に三国間貿易では、関係する三カ国に支店もしくは代理店が必要で、仲介者が確実に商品や書類の流れをコントロールする必要があります。また、三国間貿易では、仲介者が入ることで書類作成も複雑になります。中には、仲介者が二者存在するといったケースもあります。

こうした複雑な場面で、フォワーダーのようなプロフェッショナルの存在は欠かせません。世界各地に現地法人や代理店を持つフォワーダーは、輸出国と輸入国の双方に物流拠点を提供できる点が強みです。商品の輸送に際しては、顧客のニーズに応じて船を手配するとともに、書類や決済に関する業務をすべてワンストップで代行します。

 

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つづく。

次回は、「船積書類の扱いにもきめ細かな配慮が求められる」というテーマでお話しいたします。

 

ご興味を持っていただけた方、続きを一気にご覧になられたい方は、ぜひアマゾンでお求めください♪

最適物流の科学――舞台は36106万平方km。海を駆け巡る「眠らない仕事」

https://www.amazon.co.jp/dp/4478084297/

 

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投稿者

ジャパントラスト株式会社 

 


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