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2020年01月29日

コラム/最適物流の科学㊷

最適物流の科学

 

弊社社長の菅が、2017年12月に『最適物流の科学―舞台は36106万平方km

海を駆け巡る「眠らない仕事」』という書籍を出版しました。

 

そこで、本ブログでも、その書籍から抜粋した内容を

毎週1話ずつ、ご紹介していきたいと思います。

 

第四十二回となる今回は、「Coffee Break 2 急な日程変更、大型工作機械を確実に運べ」というテーマで「オーバーゲージ貨物で培った信頼関係」をお話しいたします。

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オーバーゲージ貨物で培った信頼関係

 

その国際物流会社は、とある地方都市に本社を構える。社員数は約二〇名。そんな小さな会社が取引をする企業の中には、日本を代表するような大企業も少なくない。その中の一つに、自動車メーカー系の大手工作機械メーカーがある。従業員数は単独で一万人を超える。

国内外に数多くの拠点を持ち、コンテナ船で製品を海外へ輸送する機会も多い。規模だけを見ればまったく不釣合いな小さな国際物流会社に、その大手工作機械メーカーは自社の主力商品の全ての輸送を二〇年以上委ねている。それはなぜか。答えは着実に積み重ねられてきた「信頼」にあった。

「当社の工作機械は特殊な大型貨物になるので、普通にスペースを確保しようと思っても難しいのが現実です。運び方にも制約があります。バンニングも簡単ではありません。そうした難しい依頼を常に引き受けてもらっています。急に出荷日が変更になることも少なくないのですが、これまでに断られたことは一度もありません」。

輸出の担当者はそう語る。その工作機械メーカーは、海外からの注文に応じて各種工作機械を製造し、輸出している。仕向け先はアメリカ、フランス、ドイツ、インド、ブラジル、中国、タイ、韓国と世界中の十数カ国にもおよぶ。しかも、ここで製造される工作機械は通常のコンテナには収まらないオーバーゲージ貨物だ。スペース確保の困難さはもちろん、貨物としての取扱いも非常に難しい。これらを常にスムーズにこなすことによって信頼は育まれる。

だが、取引が常に順風満帆だったわけではない。ときには、その信頼が潰れそうになる事態に直面することもあった。

物流業者の担当者は、取引を始めてからずっと、イレギュラーな依頼を難なくこなしてきた。

「難しい依頼を当たり前のようにこなしてこそプロである」。

彼はそう自負していた。しかし、この時は違った。

「先日お願いした件ですが、実は日程が変わってしまったんです。別の船を手配してもらえないでしょうか。製造に立ち会われていたお客様から追加のリクエストがあり、急遽それに対応する事態になったんです」。

荷主からの電話に対して、彼はいつものように答えた。

「わかりました。必ずスペースを確保します。お任せください」。

ただ本心は違った。

「さすがに今回は難しいかもしれない……」。

彼は直感的にそう思っていた。

工作機械には標準機と専用機がある。標準機であれば製作リードタイムが明確なため、基本的に出荷の日程が変わることはない。だが、専用機の場合は顧客の要望に沿って随時カスタマイズされることがあるため、直前になって出荷の日程が変わる場合もある。

よくあるケースではあったが、今回は定期船のスケジュールなどを考慮すると、要望に応えるのは極めて難しい。彼はいくつかの船会社に連絡を入れたが、案の定スペースは確保できなかった。

依頼を当たり前のようにこなすのが常態となれば、必然的に荷主もそうした思いを抱くようになる。

「あの業者なら大丈夫。必ず運んでくれるはずだ」。

難しい案件に対して、そんな思いを持たれていたとしても不思議ではない。しかし、大丈夫だと確信していたことが実現されなければ、その思いは一転して不信感に変わりうる。何年もかけて築いてきた信頼も、たった一日で崩れ去ることがある。これまで数多くの荷主からの依頼をこなしてきた彼は、信頼関係を維持していくことの難しさは重々承知していた。

彼は他の社員とともに、あらゆるネットワークを駆使し、あらゆる手段を模索し、すべての可能性を探った。限られた時間の中で全社一丸となって奮闘した結果、ようやく一つだけスペースを見出すことができた。スペースがあるとわかれば、後はそこに集中するのみ。船会社、関連業者と交渉し、出荷までの道筋をつける。そして、顧客と連絡を取り合いながら実際に貨物を運ぶのだ。

依頼された貨物は、所定の日に無事港を出た。冷や汗をかきながらこなした案件ではあったが、彼は顧客にその裏事情を話すことはなかった。

「難しい依頼を当たり前のようにこなしてこそプロである」。

その自負は変わらない。

取引を始めてからすでに二〇年近くになる。小さな物流会社は、大手工作機械メーカーと、今も信頼関係を保ちながら順調に取引を続けている。

 

Coffee Break 2

Sudden schedule changes, carry large machine tools successfully

Trust-based relationships cultivated by transporting over-gauge cargoes

 

The international logistics company has its head office in a local city. It has approximately 20 employees. This small logistic company deals with quite a few leading companies in Japan. One of them is a major machine tool manufacturer based on its automobile parental maker. The number of this machine tool company’s employees exceeds 10,000.

 

This company has many opportunities to transport its products overseas by container ships since it has many bases both in Japan and other countries. For over 20 years, this major machine tool manufacturer has entrusted the transportation of all its main products upon a small international logistics company that is totally unbalanced in terms of scale. Why? The answer lied in the “steady” accumulation of trust between the two companies.

 

“Our machine tool is a special large cargo, so it is difficult to secure space for this machine in an ordinary manner. Carrying this machine took requires a special way. Banning is not easy, either. We always have such difficult requests. Oftentimes the shipping date suddenly changes, but this international logistics company always handled our various requests thoroughly.”

 

The export manager says so. This machine tool manufacturer manufactures and exports various machine tools as ordered from other countries. Destinations include the United States, France, Germany, India, Brazil, China, Thailand, Korea and more than ten other countries around the world. Moreover, the machine tool manufactured here is an over-gauging cargo that does not fit in a normal container. In addition to the difficulty in securing space for this large machine, handling it as as a cargo is also very difficult. Mutual trust has nurtured between the two companies by always doing these tasks smoothly.

 

But everything was not always smooth. At times, they faced the situation that their trust was almost broken. The person in charge of  distribution has successfully dealt with irregular requests from the beginning over the years past. His philosophy was: “It is professional to be able to handle the hardest request like the case that is a matter of course. ” He was very confident. But things were different in the new situation that he was facing. The shipper added: “With regards to the schedule that I asked for the other day, it has changed. Can yo please arrange another ship? There were additional requests from the customers who were present at the manufacturing of the tool machine. I am now in a situation where I have to deal with their new requests.” He then answered the phone call from the shipper positively in his usual manner. “I understand. I will secure the space. Please count on us.” But he felt differently this time in the depths of his heart. His intuitive reaction was: “Things may be difficult this time…”

 

Machine tools include standard machines and special machines. Since the production lead time is clear in the case of standard machines, the shipping schedule will not basically change. However, in the case of special machines, there are cases where customization is made from time to time in accord with the customer’s request, so the shipping schedule may change at the last minute. Although it was a common case, it seemed extremely difficult to respond to this particular request in view of the schedule of the regular ship. He contacted several shipping companies, but he could not presumably  secure the space for this case. If it has become normal for the logistic company to respond to the shipper’s last minute request always positively, the shipper will inevitably take it for granted, feeling that “Those dealers are all right, they should be able to carry them without fail”. It is no wonder that such a thought was held by the shipper even in the face of a very difficult case. The great sense of trust that has been built over the past ten years can change into a new sense of distrust in just one day should one’s conviction be betrayed. He has dealt with a lot of last minute requests from shippers so far and therefore he fully knew the difficulty of maintaining the great relationships of trust.

 

Together with other employees, he used all networks to explore all means and explored all possibilities. As a result of this joint struggles throughout the company in a limited time, finally he could find one space. Now that we know that there is one space available, all we had to do was to concentrate on getting one space. We then negotiate with shipping companies and related companies to set up a path to shipping. Keeping in touch with customers, we actually carried the cargo toward shipping.

 

The requested cargo left the harbor safely on the designated day. Dealing with chills and sweats, he never told the customer his true stories. “Being able to handle a difficult request as a matter of course is the mark of being a professional.” His professional pride remains changeless.

 

It has already been nearly 20 years since we started trading. This small logistics company (us) keeps trading smoothly with, maintaining the relationships of trust with this major machine tool manufacturer.

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つづく。

次回は、「第五章 一問一答。海運業への疑問に答えます」というテーマで「~基礎編から応用的な物流依頼まで」をお話しいたします。

 

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投稿者

ジャパントラスト株式会社 

 


2020年01月22日

コラム/最適物流の科学㊶

最適物流の科学

 

弊社社長の菅が、2017年12月に『最適物流の科学―舞台は36106万平方km

海を駆け巡る「眠らない仕事」』という書籍を出版しました。

 

そこで、本ブログでも、その書籍から抜粋した内容を

毎週1話ずつ、ご紹介していきたいと思います。

 

第四十一回となる今回は、「使いこなしてこそIT化の意味がある」というテーマでお話しいたします。

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使いこなしてこそIT化の意味がある

 

今日、さまざまな分野でIT化が進んでいます。ITの導入は、業務を効率化し、スピードアップするのに欠かせません。その導入が進んでいるか否かは、企業のスピードに対する意識の程度を推し量る指標にもなります。例えば、社内書類を極力なくして情報を電子化する企業も増えました。訪問先の営業マンがタブレット端末を用いて会社のサーバーにアクセスし、必要な情報を引き出し顧客に提示する光景もごく普通になりました。またテレビ会議システムを導入することにより、全国の拠点間での円滑なコミュニケーションに役立てています。こうしたツール・システムを取り入れ、迅速に情報をやりとりすることで業務の効率化を図る企業は少なくありません。中にはこの程度は当たり前と思われる方もいるでしょう。

ただ物流業界全般を見渡すと、他の業界に比べてIT化の遅れが感じられます。元々マンパワーに頼る部分の大きい業界であることも、その背景にあるといえるでしょう。ITのツールを導入していても、それを効果的に使いこなせていないケースも見られます。外からは見えにくい部分ではありますが、ホームページの更新が長期間滞っているような事業者は少なくともITに対する関心度が低いとみなしても間違いではないでしょう。

先に見た3PLの動きに象徴されるように、これからの物流業界は単に物を輸送するだけでは生き残っていけません。荷主企業の在庫管理や原材料調達、製品販売までの動きを把握するにあたっては、ITの活用が必要不可欠です。特に、ハードを持たないフォワーダーなどは、ITを駆使したソフトの充実がさらに必要とされるでしょう。

IT化の遅れが見られる物流業界ではありますが、一方で業界全体の利便性向上に寄与するシステムの開発も進んでいます。その一つがナックス(NACCS:Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System 輸出入・港湾関連情報処理システム)というものです。このシステムは、輸出入貨物の税関や各種手続きを効率化するために構築されました。税関官署や通関業者、金融機関などをネットワークで繫ぐことにより、さまざまな業務をオンラインで処理できます。元は航空貨物を扱うエアー・ナックス(Air-NACCS)と海上貨物を扱うシー・ナックス(Sea-NACCS)が、それぞれ別に稼動していましたが、二〇〇八年からのシステム更改を機に統合されるに至りました。この新たなナックスでは、荷主やフォワーダーなどもネットワークに加え、さらなる利便性の向上が図られています。今後は、ブッキング(船腹予約)などにおいてもこのシステムの利用が拡大していくと思われます。

ナックス以外でも、貨物に電子タグを取り付け、リアルタイムでのトレース(追跡)を可能にするシステムも開発されています。国内の鉄道コンテナの分野では、すでに一〇年以上前から稼働していますが、今後は海上輸送の分野でもこうしたシステムの導入が進むことが予想されます。これらITを使ったシステム整備に物流業者が遅れずに対応していくことも、今後はより一層求められるようになるでしょう。これは業務のスピードアップという意味だけでなく、荷主の利便性向上という点から見ても非常に重要です。

 

IT(Information Technology) is meaningful onlywhen you can fully utilize it.

 

Today, IT is progressing in various fields. Introduction of IT is essential for streamlining and improving work efficiency. Whether that introduction is progressing or not can be an index to estimate he company’s attitude toward the matter of speed. For example, more companies have digitized information by reducing internal paper documents to a maximum extent. We often see a salesperson using a tablet to access the server of his company to draw out necessary information and presentit to his customers. Moreover, by introducing a video conference system, it helps smooth communication among bases nationwide. Many companies are trying to improve their work efficiency by taking such tools or systems, and exchanging information quickly. Some people think this effort is commonplace.

 

However, by just looking over the logistics industry in general, I feel IT is not much common yet, compared to other industries. This industry is originally dependent on man power, and it can also be said this factor exists in the background of IT delay. Even if IT tools are introduced, there are cases where they can not be used effectively. Although it is a difficult part to see from the outside, we can assume the company who is lazy in the renewal of their homepage is lowly ed in IT.

 

As symbolized by the 3PL movements I mentioned earlier, the logistics industry can not survive I the future simply by transporting things. Utilizing IT is indispensable for grasping the movements of shipper companies’ inventory control, raw material procurement, and product sales. Especially for forwarders which do not have any hardwares, the enhancement of software by using IT will be much needed.

 

Although delays in IT conversion are seen in the logistics industry we are also developing in this industry the systems that contribute to improving the handiness of the industry as a whole. One of them is NACCS (Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System  import / export / harbor related information processing system). This system was constructed to streamline customs and various procedures of import and export cargo. People can handle various tasks online by connecting customs offices, customs brokers, financial institutions etc on the network. Originally Air NACCS (Air-NACCS) handling air cargo and Sea-NACCS (Sea-NACCS) handling sea cargo operated separately, but it has been integrated from the 2008 system renewal. In this new NACCS, shippers and forwarders are added to the network,  which greatly improved convenience. It seems that usage of this system will further expand even in booking scenes (reservation for ship’s space).

 

Even other than NACCS, this system has been developed to attach electronic tags on cargo and enable tracing (tracking) in real time. This system has been operated for more than 10 years in the field of domestic railway containers,  The system is expected to be used in the field of marine transportation in the future. Using and responding to these IT system improvements without delay will be more required for logistics companies. This is very important not only from the viewpoint of speeding up operations but also from the standpoint of improving the convenience of shippers.

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つづく。

次回は、「Coffee Break 2 急な日程変更、大型工作機械を確実に運べ」というテーマでお話しいたします。

 

ご興味を持っていただけた方、続きを一気にご覧になられたい方は、ぜひアマゾンでお求めください♪

最適物流の科学――舞台は36106万平方km。海を駆け巡る「眠らない仕事」

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投稿者

ジャパントラスト株式会社 

 


2020年01月15日

コラム/最適物流の科学㊵

最適物流の科学

 

弊社社長の菅が、2017年12月に『最適物流の科学―舞台は36106万平方km

海を駆け巡る「眠らない仕事」』という書籍を出版しました。

 

そこで、本ブログでも、その書籍から抜粋した内容を

毎週1話ずつ、ご紹介していきたいと思います。

 

第四十回となる今回は、「海運会社の実力がわかる三つのポイント~イレギュラーな事態にはどう対応するか~」というテーマで「スピード対応力 日常業務で求められるスピード感」をお話しいたします。

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スピード対応力

日常業務で求められるスピード感

 

日常業務で求められるスピード感

業界を問わずにスピーディな業務の進行は、顧客の信頼を得る上で重要な要素です。「問い合わせに対する回答がいつまで経っても返ってこない」、「見積りを依頼してから一週間以上経つが、まったく音沙汰がない」。そうした会社からは、自ずと顧客は離れていくでしょう。日常的に対応が遅い会社は、往々にしてトラブルがあったときの対応も後手に回りがちです。中には、平時はスピーディだが、問題が起きると途端に動きが鈍くなる会社もありますが、たいていは日常的なスピード感覚が非常時にも反映されると考えても差し支えないでしょう。

国際物流において、荷主に対してスピーディな対応が求められる場面は、まず見積りの提示です。荷主が希望する船のスケジュールにかかわらず、見積りの依頼への素早い対応は常識といっても過言ではありません。見積りの後は、船のスペースを押さえて、ブッキングナンバーを出すことが求められます。ブッキングナンバーとは、船腹予約を確認する番号で、これが出されると船会社がその貨物を積むという意思表示になります。つまり契約成立です。これがいかに迅速に行なわれるかは、荷主がもっとも重視するところです。

この過程において、金額等の条件面で事業者に決断を求められる場面があります。その際にもスピード感のある動きは欠かせません。上司の決裁を得るために、顧客への返答が遅れるケースはよく見られます。また市場・社会環境の変化に対して素早い対応を迫られる場面もあるでしょう。変革を躊躇すれば、業績不振、経営悪化に繋がる可能性もあります。この点は、小回りの利く小規模な組織で運営する会社の方が有利だともいえます。いずれにせよ、意思決定を迅速に行なう社内システムを構築できているかも、事業者の実力を見極める一つのポイントといえるでしょう。アメリカの実業家、アンドリュー・カーネギーは次のように述べています。

「必要な条件をすべて与えられながら、即座に決断を下すことのできない人は、いかなる決断も下すことはできない」。

平時において素早い決断のできない企業は、トラブルが起きたときにも的確な決断ができないとみなして差し支えないでしょう。

 

Speedy responsiveness.

Speed is required in daily work.

 

Speedy responsiveness

Speed is required in daily work

 

Speedy action is one important factor for getting customers’ trust in any industry. “I have been long waiting for their response to my inquiry but but I have received none.” “I asked for an estimate over one week agao, but I have received no response yet.” Customers will naturally abandon such a company. A company whose response is habitually slow tends to deal with a sudden trouble belatedly. Although some companies are speedy on a daily basis, they may slow down as soon as a problem arises. In most cases, however, their ordinary speed is reflected in the way they deal with emergencies as well.

In international logistics, a speedy response is first required for shippers especially at the time of estimation. Regardless of the ship’s schedule that the shipper desires, the quick response to the estimation request is almost a matter of course. After the estimate is made, it is required to hold the space of the ship and issue a booking number. The booking number is a number for confirming the reservation of the vessel, and when it is issued, it denotes the shipping company’s intention to load the cargo. In other words, it is an indication of the contract establishment. It is the most important for shippers how smoothly this whole process is taken care of.

 

In this process, there will be the situation where businesses are required to make decisions on terms such as fares. Also in that situation, speedy progress is indispensable. It is a common case that a response to customers is delayed in order to obtain the boss’s approval. There are also scenes where businesses need to respond quickly to changes in market and social environments. If a company hesitates to change, there will be a possibility that it will lead to poor performance and management deterioration. In this regard, mall companies may have more advantage because they can adapt more quickly by being small organizations. In any case, if the company is able to construct an in-house system for making a fast decision, it will serve as one good point to judge its competence as a business operator. An American businessman, Andrew Carnegie, says: “The man who acquires the ability to take full possession of his own mind may take possession of anything else to which he is justly entitled.” We can assume that companies that can not make quick decisions in a normal situation, can not make an accurate decision even when a problem occurs.

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つづく。

次回は、「使いこなしてこそIT化の意味がある」というテーマでお話しいたします。

 

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投稿者

ジャパントラスト株式会社 

 


2020年01月10日

名古屋事務所を改装しました。(浜田)

北米発着の海上コンテナ輸送、全世界へのフラットラック・
オープントップコンテナ(オーバーゲージカーゴ)の輸送を得意としているジャパントラストの浜田です。

 

弊社は名古屋が本社、東京が営業支店となりますが、
年末年始休暇を利用して本社事務所の改装工事を実施しました!

 

 

会議室を移動させ、そのスペースをワークエリアにしたので、
事務所全体がとても広くなりました。

 

ワークエリアは多目的なコミュニケーションエリアを作り、
外光を感じることができる入口をガラスで演出したり、
木の温もりを感じることができるデスクやフローリングを採用。
天井には心身ともに癒し効果を発揮するグリーンを取り入れ、
リラックスにも集中にも適したダウンライトで空間の演出もしております。

 

 

一部作業が間に合わなかったため、1月の土日を利用して作業を継続しますが
2月には事務所全体の改装が完了致します。

 

**1月8日現在の写真になるので、天井のグリーンやソファの設置が間に合っておりません。

 

完成したら、またアップしたいと思います。

 

マッサージチェアが置かれたリフレッシュルームもありますので、
名古屋・丸の内方面へお越しの際にはお気軽にお立ち寄りください。

 

・北米発着の海上コンテナ輸送でご相談の方はこちら
・全世界へのフラットラック・オープントップコンテナ(オーバーゲージカーゴ)の輸送でご相談の方はこちら

投稿者

ジャパントラスト株式会社 

浜田 圭司


名古屋市在住。妻と7歳の息子の3人家族。 現在は内勤営業として、弊社社長のお客様を担当しております。 全然行けておりませんが、趣味は旅行。。。 前職は名古屋市にあるホテルに勤務。 そのホテルが全国展開をしており、福利厚生として従業員は安く宿泊することができたので 制度を使いいろいろな土地に行かせてもらいました。 近いうちには海外旅行に行きたい!と思ってます。

2020年01月08日

コラム/最適物流の科学㊴

最適物流の科学

 

弊社社長の菅が、2017年12月に『最適物流の科学―舞台は36106万平方km

海を駆け巡る「眠らない仕事」』という書籍を出版しました。

 

そこで、本ブログでも、その書籍から抜粋した内容を

毎週1話ずつ、ご紹介していきたいと思います。

 

第三十九回となる今回は、「海運会社の実力がわかる三つのポイント~イレギュラーな事態にはどう対応するか~」というテーマで「すべての取引先が貴重な情報源」をお話しいたします。

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すべての取引先が貴重な情報源

 

情報の重要性は、イレギュラーな事態が起きた場合に限りません。問題が起こる前に情報をキャッチし、リスク回避に繫げていくことも重要です。そのためにも、平時から幅広く情報を入手するように努め、また必要に応じて取引先と共有する姿勢も欠かせないのです。

情報の入手先は、マスメディアや関連業者からだけではありません。荷主を含む取引先からも有益な情報を得る動きはできます。たとえ小さな情報でも、その入手や発信、あるいは蓄積が後に大きなアドバンテージをもたらすケースもあるのです。弊社の営業マンにかつて次のような出来事がありました。

その営業マンは、コツコツと営業先をまわることを身上としており、足繁く荷主の元を訪れていました。しかし、担当者と情報交換するだけに終わってしまう場合も多く、訪問が成果に結びつくことは決して多くありませんでした。

そんな中、彼はある会社を訪れ、物流の担当者と面会をしました。彼にその日対応したのは、新任の担当者でした。話を聞くと、前任の担当者が突然会社を辞めてしまったそうです。あまりにも急な出来事だったため、業務に関する引き継ぎがまったくなされませんでした。新任の担当者は、どんな貨物を、どのタイミングで、どこに向けて出していたのか、まったく把握できていない状態でした。

一方、その営業マンは訪問した会社の貨物内容、送り先の国、月に何本送っているのかといった情報を、訪問の度にすべて顧客データベースに入力していました。実は、彼は過去に何度もその会社を訪問し、物流に関するさまざまな情報を入手していたのです。前任の担当者と会話を交わす中で、あるいは見積りの依頼を受ける中で、詳細な情報を得ていたわけです。そうした情報の蓄積により、新任担当者よりもその会社の物流に精通するようになっていました。

「わからないことばかりなので、助けてください」。

担当者からそう懇願された彼は、その企業の物流に関して、知る限りの情報を提供し、もちろん実際の取引もスタートしました。彼は営業活動を通して多くの情報を入手し、すでに物流をアウトソーシングできる状態にまでなっていたのです。

これはやや特殊な事例かもしれませんが、いかに日常的な情報収集が重要になるかがわかります。非常時における情報の入手・発信だけでなく、日常のコミュニケーションから得た情報を業務に生かす工夫も大切です。それができる熱心な営業マンがいることと情報を蓄積するシステムがあることも、事業者の実力を見定める一つの要素だといえるでしょう。

 

All suppliers are valuable sources of information.

 

The importance of information is not limited to irregular cases. It is also important to catch the information before the problem occurs. It can be vital for risk avoidance. For that purpose, we always strive to acquire a wide range of information. It is also indispensable to share it with business partners on an as-needed basis.

 

Information is obtainable not only from mass media and related vendors but also from from suppliers including shippers.There are cases in which small information’s acquisition, transmission, or accumulation brings about a great advantage later. There was the following event in conjunction with a  salesman of our company.

 

This salesman made it a practice to diligently visit salespersons and business partners, and shippers. There were many cases where he ended only with exchanging information with the person in charge, and his visits did not necessarily produce tangible results.

 

In the meantime, he visited a company and met with a person in charge of logistics. That day was introduced to a new person in charge. According to the new responsible person, his predecessor suddenly quit the company. Because it was so sudden an incident, they could not take over hands at all. The newly appointed person could not grasp at all what kind of cargoes, at what timing and where they were being shipped.

 

On the other hand, our salesman had the customer’s database the information on the cargo details, the country of the destination, how many cargoes were sent per month. He had visited the company many times in the past and got various information on logistics. He received detailed information while talking with the predecessor in charge or receiving requests for estimate. Thanks to the accumulation of such minute information, he became more familiar with the logistics of the company than the new official who sait to him to the point where “Everything is new to me. please help me.”

 

Our salesman was so heavily replied upon, shared all the information he had about the logistics of the company. As a result, he was able to start new business actual transaction. He had accumulated a lot of information through his past sales activities and was already in the state to outsource the logistics of the company.

 

This may be a somewhat special case, but you can see how everyday information gathering is important. In addition to acquiring and sending out information in emergency situations, it is also important to take advantage of the information obtained from everyday communication in business. Having enthusiastic salespeople who can utilize for his business transaction the information that he received through his ordinary communications with his customers, and also having the established system to accumulate information can be regarded as one vital factor to determine the competence of business operators.

 

*Carrying cargoes by truck into the container yard.

Pulling up a cargo by a gantry crane. Loading cargoes under the deck.

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つづく。

次回は、「スピード対応力 日常業務で求められるスピード感」というテーマでお話しいたします。

 

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ジャパントラスト株式会社 

 


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