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2021年08月20日

日刊カーゴ特集記事 自社バン発注、北米MQCは1.5倍確保

北米発着の海上コンテナ輸送、全世界へのフラットラック・
オープントップコンテナ(オーバーゲージカーゴ)の輸送を得意としているジャパントラストです。
 
 
日刊CARGO(2021年7月26日)にて、弊社ジャパントラストの取り組みが特集されました。
特集記事はこちら
以下同記事より引用。
 
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全世界のOG貨物や北米向けを主軸にするFCL専門NVOCC、ジャパントラストは、自社の専用コンテナを整備している。
「空コンテナ不足は再度深刻化し、今夏にピークとなる可能性がある。
SOC(シッパーズ・オウン・コンテナ)として積めるよう準備している」(菅哲賢代表取締役社長、以下同)
とし、同社初の自社バン10TEUの発注に踏み切った。
  
今年の日本発北米向けSCで、同社はMQCで前年比1.5倍 の 計1万5000TEU を契約した。
6月には本船スペースをほぼ100%保証する「JTCプライオリティ・チャージ」による新サービスも始めた。
コンテナはリース会社に発注し、中国の工場で「JAPAN TRUST」のロゴや連絡先などを記入したペイントを
ほどこしている。コンテナ番号は社名略字の「JTC」を冠する表記。
コンテナがなく、出荷できず困っている顧客に自社バンを提供する目的だ。
自社バンはコンテナ船のほか、混雑するコンテナバースに寄港しないRORO船や在来船などでの利用も見据える。
初の自社ロゴの入ったコンテナを活用し、「世界中に動く広告塔」としての宣伝効果も想定しながら、
リスクをとって決断した。
  
オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)など、全てのコンテナ船社とSCを結んだ。
菅社長は「昨年10月から取り扱いが急増しており、北米向けは同月〜今年3月の6カ月間で1万本近くになった。
実績が評価され、順調にスペースを押さえられた」とする。
同社には昨秋以降、ロールオーバーなどによる同業者からのコ・ロードの要望が増加、
今春以降も新規貨物の旺盛な引き合いは続いている。
  
昨年度の FCL 取扱量は日本発北米向け輸出が計約1万5000TEUで過去最高だった。
「日本発北米向けでは(フォワーダー・NVOCCの)トップ5に入る物量だろう」とする。
内訳は米国西岸6000本、西岸経由内陸向け4000本、米国東岸5000本、カナダ500本、ハワイ150本程度。
北米向けは新規スペースの手当てが非常に難しく、北米向けの新規営業を実質的に停止している
フォワーダー・NVOは少なくない。
  
菅社長は「新規貨物(の引き合い)は断らない。
当社には船社との良好な関係があり、出港直前でも(北米向けの)スポットのスペースが空いたら声が掛かる。
これを受けて、1、2本でも出せるだけのスペースを(新規顧客に)提供する。
必ず空きスペースを埋めるのでキャリアの助けにもなり、また次の声が掛かる」と力を込める。
  
  
「JTCプライオリティ・チャージ」による新サービスはMQCの枠の中から優先的に割り当て、
希望者の要望が枠内であれば、ほぼ100%の船積みを約束する。
チャージ料金はFEU、TEU問わずコンテナ1本あたり2000ドル。
現在の環境下でもスペースに自信があるからこそのサービスだ。
 
また、直前のキャンセルを牽制する目的で、同社独自の「キャンセルフィー」を設定し、
コンテナ1本あたり4万円を課徴している。
菅社長は「実際に大口のキャンセルで大穴を空けてしまったときは、キャリアとの信頼関係を維持するために、
ペナルティーをキャリアに支払うこともある。キャンセルフィーにより、顧客からのキャンセルは激減し、
キャリアからはドロップ率の低い優良顧客として、優先的にスペースを割り当てられている。
徴収することが目的ではなく、キャリアとの信頼関係を維持し、今後のスペースの確保のためで、
ご理解いただきたい」と説明する。
  
15年の米国西岸港湾のストライキによる混乱期に実施した、カナダやメキシコ経由北米向けのサービスも開始。
主に米国内陸向けにカナダ、メキシコの各港揚げでクロスボーダートラックに接続して輸送する。
  
  
昨年10月から、S/I(船積み指示書)や米国の輸入通関システムAMS(Automated Manifest System)データなどの提出を
システム化した。新たに「My JTC」と名付けた専用のクラウド型システムを立ち上げて、
これらの手続きで紙の書類を廃止。既に顧客の9割が利用するまで浸透した(同システム未使用の場合にはチャージが発生)。
顧客にとっては在宅で手続きが行えるうえ、フォーマットに1回入力すれば次回から流用できるとあって、
好評だという。「書類業務の省力化にもご協力いただき、マンパワーをスペース確保や船会社との交渉に割り当てる
ことができる。(顧客には)感謝している」。
  
  
ジャパントラストは名古屋市中区に本社を置き、日本の従業員数30人。
米国現地法人がロサンゼルス本社とシカゴ、ニューヨークに支店を置くほか、メキシコとブラジルにも営業所を構える。
  
3月末には名古屋—米LAで在来船のチャーターも断行。
在来船のスペース2500立方メートルを自社専用に押さえ、4月後半に無事、工作機械や設備などのOG貨物など
計約2500トンを輸送した。
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投稿者

ジャパントラスト株式会社 

 


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